あえて空気を読まないように訓練中である(職場限定)。
空気を読み始めるともう際限なく空気を読まないと行けなくなる。
相手がひとりならいいけど、職場にはわんさか人がいる。
うちのボスなんか変わってるから10人分くらいの空気を読まなければならない。
っつーかわたしの回りは年齢的にも立場的にも上ばかり…
営業部もほぼ年上、お客様サービスなんかはほぼ老人ホームだ。
年下ってだけで関係性も下に見られることが多いのが現状。
そんなんめんどくさいから、あえて一切空気は読まないと決めた。
訳の分からない他人の事情でストレス抱えるなんてムダだし、そこまで気を使う必要があるのかと言ったら多分ない。職場でのみのお付き合いだしね。なぞのじんましんが出来たのをきっかけにストレスについて考えるようになった。自分の機嫌は自分で取るのが大人だというし、自分でどうにかできる部分は他人に頼らず自分でどうにかしたい。
そして、思い切って空気を読まないと決めた翌月に事件が起きる。
今日、目の前で他県の基幹部門から毎月定例で訪問してくる60代の担当顧問ともうすぐで60代のボスが私のPCモニター越しにバチバチにやりあっている。なんなのこれ。
「前にそう決まったはず」「それは違う項目の話だ」の繰り返し。まぁかなりのお金かかってるからね、そんなん軽々しく「そうなんだ、OK!」なんて言えない内容よね。何となく聞いていて分かる。
ただ、いい年してさ、落ち着いてよ。
目の前で仕事を抱えて右往左往しているわたしも目に入らないくらいのヒートアップかましてんだけどさ、どっちかが一旦引けばいいんじゃないの?ビジネスのお付き合いじゃないの?まぁ長い付き合いだとは聞いたけどよ、今日は適当にやり過ごして後日ソース準備して話せばいいんじゃないんか……
今、急ぎの用事があって確認を急がなきゃいけないから話の合間に話しかけようとしている私だが、びびってなんとなく黙ってモニターに隠れているよ。
気にしないようにするにしても、気になるじゃん。
目の前でガチの言い合いよ、お互い被せ気味・食い気味でワーワー言ってさ。
「前に資料にも載せてる」「それは別件 資料コピーして、確認する」
「システム導入の時に話したと思う」「それは違う内容での話だ」
歳とると我慢できなくなるってホントなんだな、どっちも引かない。
レフェリー、マジで止めて。先に進まない話を延々としてる。
機械を事務所に増設するとかいう全然問題と関係ない話まで出てきている。
わたしは平然とした顔でモニターガン見で資料作ってるふりしてるけど内心
部屋を飛び出して帰りたい衝動に駆られてるよ。
……放置じゃん、もう放置するしかないじゃん。
なんか色々見失ってるよね。事務所大炎上中。
もうわたしには手に負えないよ、飛び火しても嫌だしね。
長い口論が少し落ち着いたころ、何もなかったかのように何にも気づいていないような感じで(頭の中でめっちゃシミュレーションした上で気合を入れてそれがバレないように)普通に話しかけてこの場を乗り切る。怒り冷めやらぬこともありお互い直接話さない二人は、私を間に入れて話をする。
夫婦喧嘩かと。子供間に入れて話してるんじゃないんだよ。
聞こえてる伝言ゲームじゃん、もう直接言えよ。私ワンクッション入れたところでたいして変わらんやろ。ここ職場ですやん、気まずいとかイライラとか全力で出されても困るんだよ。
結局今までにないくらい空気読むことになった。
「気にしない」ってのも難しいんだな。